カタツムリな旅

それは、今からちょうど３年前のお話。

１３年間勤めた会社を退職したワタシは、当時暮らしていたナゴヤ近郊のアパートを引き払い、フェリーで北海道の苫小牧へと渡りました。６０リットルのザックを背中に背負い、ツーリングマップル片手に海岸線沿いをひたすら南下。まずはクルマやオートバイであれば半日で到着するであろう襟裳岬へ向けて、テクテク歩きはじめたのでした。

実はワタシ、ナゴヤ時代には身分不相応にデカいオートバイに乗っていた時期もありました。そのオートバイはアウトバーン生まれの血筋を申し分なく発揮し、アクセル一捻りでワタシを何処へでも連れて行ってくれました。

ところが、どうやらワタシは大きなカンチガイをしていたようです。オートバイの強大なチカラを、さも己のチカラであるかのように錯覚し、『オレは速いんだかんな！うおりゃ！！』と調子に乗ってアクセル全開でカッ飛ばす。オートバイを降りてしまえば、せいぜい時速６ｋｍで移動するのが精一杯だというのに。

北海道の雄大さが仇となり、行けども行けども代わり映えのしない風景。果たして前進しているのか、それとも同じ場所をただグルグル回っているだけなのか。それでも、当時のワタシにとってはそんな旅の日常が身軽であり痛快でもありました。日の出とともにテントを撤収し、ひたすら歩く。お腹が空けばゴハンを食べ、疲れたら休憩し、日の入りとともにテントを設営して寝袋にくるまる。

ただ、それだけの毎日･･･。

今でもこの時期になると、遥か彼方のまだ見ぬ風景に思いを馳せては、心ときめくワタシ。まぁ、これは一種のビョーキかもしれませんナ。

• きょうのトレーニング
  • お休み
• きょうのからだケア
  • 特になし
• からだデータ

項目	内容	前回比	注記
体重	70.8kg	-0.6kg
体脂肪率	20.1%	+0.3%
筋肉量	53.7kg	-0.6kg

※身長174.0cm　標準体重66.6kg

[きょうのひとコマ]
大正カニの家にて　Photo:旅人さん