青太自転車ボランティア部隊会議

昨日、宮崎市民プラザにて“第21回 国際青島太平洋マラソン大会 第1回自転車ボランティア部隊会議”が執り行われました。

会議の内容は、業務内容・日程・服装および自転車に関する注意事項・班編成etc. etc.でありまして、自転車ボランティア隊を統括なさる隊長さん&かえるちゃんより詳細な説明がございました。


会議中、最も重要かつエキサイティングだったのが、救急救護処置の講習でした。あらましは以下の通り。

要救護者を発見したら、直ちに救急救護処置を行ってください
心肺蘇生法は“ABC+D”の手順にて行います。
A・・・Airway(気道確保)
B・・・Breathing(人工呼吸)
C・・・Circulation(胸骨圧迫による心臓マッサージ)
+
D・・・Defibrillation(AEDによる除細動)
心臓に電気ショックを与え、心臓の筋肉に生じた痙攣(けいれん)を取ることを“除細動”と言います。
AED(自動体外式除細動機)は医学の知識が無い方でも、音声ガイダンスに従って誰でも操作することができます。電気ショックの必要性についてもAEDが自動で判断するので、指示に従って行動すれば何ら問題はありません。


我々に残された時間は、わずか10分間
心停止後1分以内での救命率は約90%であるのに対し、1分経過するごとに救命率は7〜10%ずつ低下し、10分間放置すると救命率は10%を下回ってしまいます。速やかに救急救護処置を行わなければなりません。



1.身体を軽くたたきつつ、耳元で『大丈夫ですか!?』と問いかける

  • 目を開ける、何らかの応答がある、目的を持った仕草がある、などが認められない場合は『反応なし』と判断する


2.大声で『要救護者あり!』と叫び、直ちに下記要員3名(以上)を指名

  • メディカルステーション(日常生活においては119番)への通報担当者
  • AED手配者
  • 人工呼吸&胸骨圧迫の交代要員


3.気道確保

  • 片手で要救護者の額を押さえながら、もう一方の片手で要救護者のあごの先端を持ち上げる


4.呼吸の確認

  • (可能であれば)胸部を露出させる
  • 5〜10秒間のあいだ、呼吸を“見て”(自発的な呼吸による胸部の上下動)“聴いて”(呼吸音)“感じる”(要救護者の口元に自分の頬などを当て、呼吸の空気の流れを感じる)ことができなければ、心肺停止と判断する
  • ※通常とは明らかに異なる呼吸(喘ぎ呼吸)がある場合も、心肺停止と判断する


5.人工呼吸×2回を行う

  • 気道の確保を行ったまま、鼻をつまんだ状態で口からゆっくりと息を吹き込む
  • 約1秒かけて要救護者の胸部が目に見えて上昇しているのが判別できる程度に息を吹き込む


6.胸骨圧迫×30回を行う

  • 人工呼吸×2セット後、直ちに胸骨圧迫を行う
  • (1)乳頭を結ぶ線の中心を
  • (2)手のひらを重ねた状態で
  • (3)手のひらの(足で言うところの)かかと部分を用いて
  • (4)両肘がまっすぐに伸びた状態で、かつ自分の肩と手のひらを結ぶ線が垂直になった状態で
  • (5)胸骨を“強く”(要救護者の胸部が4〜5cm沈み込む程度)“速く”(スピードの目安は100回/分程度)“絶え間無く”(30回連続を目標)圧迫を行う
  • ※圧迫解除時に、必ず胸部の沈み込みが元に戻ったことを確認したのちに再度圧迫を行うこと


7.メディカルスタッフ(日常生活においては救急隊)に引き継ぐまで、若しくはAEDが到着するまで、5.〜6.を絶え間なく続ける

  • 人工呼吸×2回,胸骨圧迫×30回を1サイクルとして、(交代要員がいれば)5サイクル程度を目安に交代しつつ絶え間なく続ける


8.AEDを用いた除細動を行う

  • AEDのスイッチON
  • AEDの音声ガイダンスに従って、下記操作を行う
  • (1)電極パッドの貼付(右肩鎖骨の下&左わき下の背中寄り)および電極パッドコネクタの接続
  • (2)AEDによる心電図の自動解析←要救護者に触れないこと!
  • (3)AEDより『電気ショックが必要』とアナウンスされたら、電気ショックボタンを押す←要救護者に触れないこと!
  • AEDより『電気ショックは不要』とアナウンスされたら、胸骨圧迫+人工呼吸を絶え間なく続ける
  • (4)電気ショックが完了したら、電極パッドは外さずに胸骨圧迫+人工呼吸を絶え間なく続ける
  • (5)再び、AEDによる心電図の自動解析が行われる←要救護者に触れないこと!


9.以後はメディカルスタッフ(日常生活においては救急隊)に引き継ぐまで、若しくは要救護者が自発的に動き出すまで、5.〜8.を絶え間なく続ける



[出典]


・・・こんな感じでよろしかったでしょうか?一部うろ覚えですスミマセン。もし誤記がありましたら、どうかご指摘くださいませ*1

救急救護処置を行う機会が無いことを心から願いつつ、万一の場合は躊躇せず処置を行えるよう、今からイメージトレーニングしておきます。


青太へエントリーされた選手の皆さま、どうか体調は万全に!そして『あれ?体調がおかしいな?』と思われたら、決して無理なさらずにスタッフorボランティアまでお声をかけてくださいネ。何とぞヨロシクお願い申し上げます。


※本文中の写真は、大ちゃんにご提供頂きました。サンキューベリーマッチョ大ちゃん!

*1:moizeeは医療従事者ではありません。よって、救急救護処置の記載に関して万一誤記があったとしても、それに起因する直接的・間接的損害について、損害の多寡に関わらずmoizeeは一切責任を負うことができません。あらかじめご了承くださいませ。