moizee2005-11-25

【宮崎ウラトライアスロン大会】レポート

  • 開催日:2006年4月9日(日)
  • 開催場所:宮崎県 フェニックスシーガイアリゾート

めざせ!ウラトラの星(その1)《初出:2006−04−10》

【宮崎ウラトライアスロン大会】当日の4月9日(日)朝、トライアスロン用具一式を積んだトランポで向かう先は《フェニックス・シーガイア・リゾート ラグゼ一ッ葉》。前回参加した【宮崎インドアトライアスロン大会】と同じ会場での開催となります。

受付場所に到着したのが早すぎたせいか、周囲には誰もいない・・・。ヒマつぶしに付近をウロウロしていると、“ウラトラ隊長”さんと“かえるちゃん”を発見。まずは『お世話になりまぁす!』と、ごあいさつ。

しばらくして、“西都 de マンボ ”さんや《宮崎市トライアスロン連合》の大会スタッフおよびボランティアの方々がおいでになる。皆さんトライアスロンや自転車関連のイベントでよくお会いする方ばかりなので、何だかホッと一安心。これが遠方で開催される初参加のイベントだと、周りに知り合いが誰もいない場合もあるわけで、地元でこのようなイベントが開催されるのはつくづくアリガタイものだなぁ、と思うのです。

受付に続々と集まる参加者たち。皆さんいかにも『トライアスリートですッ!』といった風貌で、迫力満点。ワタシのような『トライアスロン初心者なんです、エヘッ!』ってな感じの参加者は(恐らく)皆無で、早くもビビリまくる。だがしかァ〜し、誰でも最初は初心者だったわけで、これしきのコトで戦意消失するようなワタシでは無いのですよ。


全員集合したところで、“ウラトラ隊長”さんからの競技説明が始まる(写真参照)。競技内容の概要については以下の通り。

  • 競技の順序は、通常のトライアスロンとは逆のラン・バイク・スイムの順で行われる。
  • それぞれの種目のコース図は《コチラ》
  • ラン : 松林の中の遊歩道で行われ、1.5km×2往復=3km
  • バイク : 一般道で行われ、ラグゼ一ッ葉〜宮崎港10km×2往復=20km ドラフティングは禁止。
  • スイム : 25m屋内プール×10往復=500m

競技説明が終わると、参加者はそれぞれランからバイクへのトランジションの準備を行う。恐らくトライアスロン経験者ならば『最短時間で確実にトランジション可能な器材の配置』を行うのでしょうが、初心者のワタシにはチンプンカンプンなので、テキトーに必要なモノを並べる(写真は《コチラ》)。これが後で慌てふためく元凶となろうとは、この時は全く気付かなかったのです・・・。

そして最初の種目であるランに備えて、半袖ジャージ+ヒザ丈のレーサーパンツ+薄手のソックス+ランニングシューズ+度付きサングラス+帽子に着替える(写真は《コチラ》)。『見た目は自転車乗りなのに、なぜか足元はランニングシューズ』という何だか落ち着かない格好で、スタート地点に向かう。


カウントダウンが始まり、いよいよランのスタート。果たして無事に完走出来るのでしょうか?

めざせ!ウラトラの星(その2)《初出:2006−04−11》

通常のトライアスロンにおいては、スイム・バイクと続いて最後の種目となるラン。ところが【宮崎ウラトライアスロン大会】においては、“ウラ”と言うだけあってランからのスタートとなるのです。


ここで白状すると、ワタシは子供の頃からランがチョー苦手なのです。どのくらい苦手かと言うと、学校のマラソン大会当日に天変地異が起きないものかと真剣に考えていたくらいなのです。いきなり苦手なものがやって来る、という点では『居酒屋の突き出しが“ナマコ酢”だった*1』というのに匹敵するイヤさ加減なのです。とは言え、一生このままランが苦手というのもツマラナイので、一念発起してトライアスロンに挑戦することにしたのです。

ランのスタート直後から、速い方々に大きく引き離されてしまう。正直なところ、ランでこれほどまでにスピード差があるとは想定しておらず、かなり焦る。スタートから750m先のパイロンで折り返しとなるのだが、そのパイロンが全然見えてこない。何故だ!何故なんだぁ!実はスタート前にランのコースをバイクで下見した際には『あれっ、もうパイロンじゃん、意外と短いナァ!』と思っていたのですが、バイクとランでは大違いなのです。

それでも何とかパイロンを折り返し、スタート地点に戻る。実はすでにヘロヘロでフラフラだったのですが、皆さんの声援で何とか姿勢を立て直し、ふたたびパイロンめがけて走る(写真は《コチラ》)。

速い方々はすでにゴール直前で、まだまだ余裕の表情。『こんなの朝飯前サ』ってな雰囲気なのです。これがトライアスリートなのか・・・。他の参加者を気にしてばかりでも仕方が無いので、黙々と走る、走る。

苦手なことにも、いつかは終わりが来るのです。ランのコース2往復が完了し、ついにゴール。ゴール地点でのゼッケンNo.チェックで『10番でぇす!』と大声で叫んだものの、なぜか人差し指を立てて“No.1”の仕草をしてしまい、『今の選手は10番か?1番か?』と集計スタッフの混乱を招いてしまう。ゴメンねみんな。


トランジションにて、次の種目であるバイクの準備を行う。帽子とランニングシューズを脱ぎ、ヘルメット+グローブ+バイクシューズを着用するのだが、ここに落とし穴が待っていたのです。

実はワタシ、ヒザの矯正のために整形外科にて作成したインソールを使用しているのですが、そのインソールは1組しか無いので、ランニングシューズからバイクシューズへとインソールを入れ替えなければならないのです。ところが何と!バイクシューズのベルクロストラップとバックルを完全に閉じた状態のままでトランジションに置いていたのです。そのままではインソールの入れ替えはおろか、履くことすら出来ないのです。あぁ、なんておバカなワタシ・・・。まぁ、ベルクロストラップとバックルを開いてインソールを入れ替えてから履くというだけの単純な動作なのですが、焦っていると上手くできないんですねぇ。ちょっと反省。


やっとのことでトランジションを終え、バイクを抱えてふたたびスタート地点へ。今度は『10番でぇす!』と高らかに宣言し、2つめの種目であるバイクのスタートとなるのです。

めざせ!ウラトラの星(その3)《初出:2006−04−12》

トライアスロン3種目のなかで、唯一の得意種目であるバイク。『ランで遅れた分をバイクで取り戻してやるゼ!うおりゃあああ!!』と鼻息も荒くロケットスタートをキメるつもりが、あれれ?右足のクリートがペダルに嵌らないではありませんか!

トランジション(写真参照)からバイクのスタート地点に向かう途中で、砂地を通過する際にバイクを降りて走ってしまったために、クリートの凹みに砂が噛んでしまったのです。バイクを降りてクリート裏の砂を除去する時間も惜しいので、ペダルをひたすらキック!キック!キック!で無理やり砂を落とし、事なきを得る。

スタート後しばらくは松林の遊歩道を走行する。そして、松林を抜けるとそこは巨大な立体交差。はて、どちらへ行ったものか・・・。会場付近の地理に疎いワタシ。事前にコース図(写真は《コチラ》)にて道筋を十分理解していたハズなのですが、いざ現地に赴くとピンとこないものです。それでも視界の彼方に誘導担当の方を見つけ、ホッと胸をなで下ろす。

ランのコースとなる一般道は、片側2車線で交通量も少なく、路面は平滑で走りやすい。何だかミョ〜にスピードが出るのです。『ウヒョ!もしかしてワタシってば絶好調!?』と、うれしくなる。時々ヒザかピリッと痛むけど、サドルの着座位置や脚の筋肉の使い方を微妙に変化させ、ヒザの違和感が和らぐポイントを見つけてガシガシ漕ぐ。

途中ほとんど信号に足止めされる事も無く、宮崎港へたどり着く。ここでコースは大きく180°カーブし、進行方向が“南向き”から“北向き”へと変わる。そして、これまで快調だった理由が“追い風”だったことに気付かされる。風を味方につけて走っていたのが、一転して手ごわい敵に変わってしまう。こんな時、ロードレースならばドラフティング&先頭交代で楽チンできるのですが、トライアスロンはドラフティング禁止。いつだってロンリーひとり旅なのです。

宮崎港の構内道路で折り返し、立体交差の地点まで戻る。延々と続く“向かい風”で、全然前に進まない。今にして思えば大した“向かい風”では無いのだが、やはりランで相当体力を消耗しているようだ。かなりシンドイです、マジで・・・。

立体交差〜宮崎港を2往復し、再び松林の遊歩道を経由してゴール地点へ向かう。トランジションでバイクを置き、ヘルメット+グローブ+バイクシューズを脱ぎ、ランニングシューズに履き替えて、スイムに必要な着替えを持参しラグゼ一ツ葉内の屋内プールへと急ぐ。


いよいよ最後の種目、スイムが始まるのです。残された体力はもはやゼロに等しいのですが、ホントに500mも泳げるのでしょうか?

めざせ!ウラトラの星(その4)《初出:2006−04−13》

スイムの舞台となるのは《フェニックス・シーガイア・リゾート ラグゼ一ッ葉》内にある《フィットネス一ツ葉》の屋内プール。25m×3レーンのうちコースロープを取り外した2レーンを使用し、反時計回りに10周回(10往復)することで500m泳ぐというもの。

ラグゼ一ッ葉のロッカールームをお借りしてスイムウェア+スイムキャップ+ゴーグルに着替え、荷物一式を持って屋内プールへ向かう。ワタシがシャワーを浴びていると『これからスイムですかぁ!』と他の参加者から声を掛けていただく。何と!そのお方は既に競技を終えたらしく『スイムが最後ってのはキツイですねぇ』と仰りながらも余裕の表情。うぅむ、かなり遅れはとったもののワタシも負けていられないゼ!と気合を入れつつスタート地点へ。

そこで待っていたのは“かえるちゃん”“西都ーP38 ”さんをはじめとする集計スタッフの皆さん。泳ぐ前にマジックで両腕へゼッケンNo.を記入してもらうと、それだけで気分はトライアスリート(写真参照)。ワタシってば単純?でも、憧れのトライアスリートに一歩近づけたことがウレシイのです。


そしてスイムのスタート。自分で言うのも何だけど『すっげー遅い!』。普段の練習のときも決して速くないワタシですが、今回はランとバイクの終了後で疲労困憊しているだけあって、ひときわ遅いのです。むしろ歩いたほうが速い気がしなくもないのですが、ここは意地でも泳ぐ。気合と根性で泳ぐ。愛と勇気で泳ぐのです。

前回参加した【宮崎インドアトライアスロン大会】にて、泳いでいる途中で自分が何往復したかをド忘れしてしまう失態を演じたワタシ(詳しくは《コチラ》。『今回こそはしっかり数えよう』と思っていたのですが、案の定、2〜3往復した時点で訳が分からなくなる。やっぱり数えるのはムリみたいです。スミマセン・・・。

ここで焦ってムダに体力を消費しては完走すらおぼつかない。他の参加者には悪いけど、あくまでもマイペースで泳ぐ。そして“西都ーP38 ”さんの『あと1往復』の声に勇気付けられ、最後の力を振り絞って泳ぐ。そしてゴール。初体験の【宮崎ウラトライアスロン大会】は幕を閉じたのです。


結果は、男性の参加者10名中9位でした(詳しくは《宮崎市トライアスロン連合》《コチラ》を参照)。他の参加者と互角に渡り合える実力はまだありませんが、これからもっとトレーニングを積んで、本番の【宮崎シーガイアトライアスロン大会】では必ず完走します!応援ヨロシクお願い致します。

最後になりましたが、《宮崎市トライアスロン連合》の皆さま、大変お世話になりました。おかげさまで、とてもいい経験をさせて頂きました。誠にありがとうございます。


[追伸] 閉会式の抽選会にて、アミノバリュー粉末1リットル用×10袋も頂いちゃいました。大会開催中においても、アミノバリューで効率良くアミノ酸&水分補給したおかげで完走できました。ありがとう大塚製薬(株)!

*1:ワタシは“ナマコ酢”がすっっっごくキライなのです