moizee2005-11-26

【白戸太郎氏のトライアスロン教室】レポート

  • 開催日:2006年3月26日(日)
  • 開催場所:宮崎県 フェニックスシーガイアリゾート

教えて!白戸先生(その1)《初出:2006−03−27》

本日より数日間に渡って、3月26日(日)《フェニックス・シーガイア・リゾート》にて開催された【白戸太郎氏のトライアスロン教室】のレポートをお送りします。


【白戸太郎氏のトライアスロン教室】とは、今年5月7日に開催される【宮崎シーガイアトライアスロン大会】に向けて、プロトライアスリートで本大会のアドバイザーでもある白戸太郎氏にトライアスロンのイロハを教えてもらっちゃおうゼ!という、ワタシのような初心者にとってヒジョ〜にありがたいイベントなのです。

朝9時、会場となるオーシャンドームに集まった参加者は約30名。そのうちトライアスロン初心者が約半数で、年齢構成は小学生〜ワタシの父親くらい(?)の方までという幅広さ。『トライアスリートを志すヒトってこんなにいるんだぁ』と感動する。

そして講師の白戸太郎氏が登場。以前から雑誌等では拝見したことはあるものの、実際にご本人と対面するのは今回が初めて。百戦錬磨の猛者だけあって、ただならぬオーラを発しているかと思いきや、第一印象は『近所の気のいいアニキ』あるいは『NHKの体操のオニイサン』といった感じでフレンドリーさ満点。

あいさつもそこそこに、まずは柔軟運動。肩甲骨・股関節・ヒザを大きくゆっくり回す。ただそれだけの動作なのに、身体が次第に温まっていくのが実感できる(当日は今にも雨が降りそうな天候で肌寒かったのです)。そして二人一組となり、フラミンゴの如く片足立ちとなって向かい合い、相手と手のひらを合わせてうまくバランスを取ながら互いに押し合う。身体がさらにヒートアップし、寒さも気にならなくなったところで、いよいよ講義スタート!

教えて!白戸先生(その2)《初出:2006−03−28》

☆ランについて☆
トライアスロンにおいては最後に行う種目であるから、疲労困憊した状態で走ることを前提として、速く走ることよりも体力をなるべく使わないで済む走法を心がける。

  • 上体は“まっすぐ直立させる”
  • 歩幅は“身体の真下に収まる程度”で“極端に前方に繰り出さない”
  • 腕の振りは“肩甲骨から動かす”

さらに、『ランの練習はどうしても単調になりがちなので、後ろ向きに走る・スキップしながら走る・腕を横に振りながら走るなどして変化をつけると良い』そうです。

トランジションについて☆
トライアスロン特有のトランジション(次の種目に移るための着替えおよび器材変更)については、とにかく焦らないことがイチバン。白戸太郎氏もトライアスロンのデビュー当時には、バイクのヘルメットを前後逆に被って走行しちゃった事があるそうです。

それでは、トランジションで焦るとどうなっちゃうの?という訳で、トランジションを想定したミニゲームを実施。参加者を8人ずつの3チームに分け、1チーム1コずつのヘルメット&ビブスをバトン代わりにリレーを行うというもの。ヘルメットとビブスは必ず指定場所で確実に着用しなければならないのですが、そりゃもう焦る焦る!

いつもなら目を瞑ってでも着用できるヘルメットなのに、あれれ?バックルがなかなか差し込めない!何気に他のチームを見ると、既に自分と同じ出走順のランナーが走り出していて、ああっもどかしいったらありゃしない!といった感じで、平常心などカケラも無いのでした・・・。

白戸先生いわく『トランジションはゆっくり急げ』との事。急ぐあまりアタフタして失敗しちゃうよりも、それぞれの動作をゆっくり確実に行ったほうが良さそうです。特に本番では思いっきり舞い上がっているでしょうから、トランジションで大きく深呼吸するくらいで丁度良いのかも知れないですネ。

教えて!白戸先生(その3)《初出:2006−03−29》

☆バイクについて☆
雨が降り出してきたため、バイクの講義は省略されました。ちょっと残念・・・。

☆スイムについて☆
場所を《オーシャンドーム》に移してスイムの講義。まずは流れるプールを使用して、泳ぎ方(クロール)の基礎から。

  • 腕は“肩甲骨ごと大きく動かす”
  • 手を入水させ、水をかき始めるときは“手のひら1ケ分先の水をかくようなイメージ”で腕を前方に伸ばす
  • 手のひらで水をキャッチするときは“ビーチボールを沈めるようなイメージ”で体重を乗せる
  • 水をプッシュするときは“肩・背中・胸・腰の筋肉を使う”

これらを意識しながら泳ぐと、何だかいつもよりもスイ〜ッと前へ進むような感じ。日頃、肩甲骨を大きく動かして泳ぐのに慣れていないので若干ギクシャクするものの、明らかに今までより少ないストロークで泳ぐことができる。こりゃ慣れればラクかも。

続いて、本番でのスイム会場となるグレートバンクにて、陸上からスタート〜入水〜スイム〜上陸〜ゴールの一連の動きを練習。【宮崎シーガイアトライアスロン大会】では、スイムの途中で上陸してパイロンを周回し、再び入水するという動作が繰り返されるため、白戸先生いわく『入水と上陸をどれだけ上手く行うかで大きな差が出る』との事。

  • 入水して泳ぎ始めるときと、泳ぎを止めて上陸するときの水位の目安は“ヒザ〜腰のあいだの水位”
  • 入水するときは“陸上から走ってきた勢いを止めずに泳ぎ始める”

スイムの全体の流れを練習するために、ミニゲームを行う。入水と上陸のタイミングは頭では理解しているものの、なかなかムズカシイ。特に上陸するときは『一刻も早くスイムを切り上げてしまいたい!』という気持ちが先行してしまい、まだ水深が深いにも関わらず上陸しようとして、かえって水の抵抗を受けてヘトヘトになってしまう。

それでも、何度か練習すると少しずつコツが掴めてくる。上陸は『指先がつかえて泳げなくなったとき』くらいでちょうど良いみたい。う〜むナルホド。これは体験してみなくちゃ分からないですネ。

☆まとめ☆
最後になりましたが、白戸太郎氏および宮崎シーガイアトライアスロン大会事務局の皆さまに厚く御礼申し上げます。プロトライアスリートに教えていただける絶好の機会を与えて頂いたことは、本番に向けての貴重な体験となりました。それでは5月7日、シーガイアでふたたびお会いしましょう!