九州センチュリースポーツin宮崎県大会 参加レポート ♯3
<<一昨日より続く>>
後ろ髪を引かれる思いでエイドステーションを出発。冷たい雨が降り止むことはなく、むしろ雨脚が強くなっているように感じるのは気のせいだろうか?
『何故よりによってセンチュリー当日に雨なんだよォ!』。屋外で行われるスポーツで天候をとやかく言うのはナンセンスだとは知りつつも、それでも忌々しい鉛色の空に悪態をつかずにはいられない。
それにしても、この鈍重なペダリングは一体どうしたことか!オーバーウェイトであることは百も承知なのだけれど*1、あたかも前後のタイヤがパンクしているかのような重々しさに、バイクを放棄してサポートカーに乗ってしまいたい衝動に駆られる。
特に上りでの醜態には、我ながら思わず目を覆いたくなる。さほど勾配がきつくないにも関わらず、スピードとケイデンスは極端に低下し、心拍数は跳ね上がって息も絶え絶えになる(グラフ参照)。そして開きっぱなしの口からこぼれた雨まじりの唾液は、顎を伝ってバイクのトップチューブに容赦なくしたたり落ちる。
『こりゃあ仲間と集団で走らなくて良かったゼ。こんな姿恥ずかしくて他人には見せられねーよ』と、思わずひとりごちる。60kmなんて取るに足らない距離だったはずなのに。
こんなことを書くのはいささか気が引けるのだけれど、ワタシは今まで自分自身のことを『ひょっとしたら、ワタシってば結構速いんぢゃねーの?』と思っていました。特に昨年のワタシは、9月にヒザを痛めて休養するまでのあいだ絶好調で、ヒルクライムでもまるで空を飛ぶように急勾配の坂道を駆け上ることができました。どうやらワタシは過去の栄光に気をとられるあまり、自分の力量を見誤っていたようです。
失望・後悔・そして歯がゆさ・・・。それでも今のワタシに出来ることはただひとつ、ゴールに向かってひたすらペダルを漕ぎ続けることだけ。
ワタシは自転車を生業にしているわけではないので、ワイワイ楽しく自転車に乗れば、それで良いのです。極端な話、遅かろうとリタイヤしようと別に死ぬわけじゃないし、本来楽しいはずの趣味でもがき苦しむことに、そもそもどれだけの意味があると言うのだろうか?
それでも、いや、だからこそ、ワタシは大好きな自転車で自分を試してみたい。自分に何が出来るのか?それはきっと、他の誰でもなく自分自身が決めればいいだけのこと。ならば上ってみせようじゃないか、更なる高みへと!
苦しかった復路も残すところあとわずか。ゴールすることが新たなスタートとなる、そんな謎掛けにも似た台詞を思い浮かべながら、体内のわずかなエネルギーをひたすら推進力に変えていく。
前を見よう。いちずに前だけを見ていこう。何のことはない、ただそれだけのことだ・・・。
そして、ついにゴール。タイムは2時間32分13秒。こうしてワタシのセンチュリーは幕を下ろしたのでした。
ゴール直後のワタシ。なんだかんだ言って満足そうではあります。血の気のないクチビルがチャームポイント(笑)。
<<明日に続く>>
- きょうのトレーニング
- お休み
- きょうのからだケア
- 特になし
- からだデータ
項目 | 内容 | 前回比 | 注記 |
---|---|---|---|
体重 | 71.1kg | +0.5kg | |
体脂肪率 | 19.5% | -1.1% | |
筋肉量 | 54.2kg | +1.0kg |
※身長174.0cm 標準体重66.6kg
[きょうのひとコマ]
ケイデンスがものすっごく乱れているところがポイントであります。こんなんぢゃダメだァァァ! Photo:moizee