シーナさんのように

moizee2007-01-13

昨日、Amazonから荷物が届きました。


想像を遥かに凌駕する巨大な箱に仰天しつつも、ダンボール箱開封する瞬間のトキメキは格別!それが待ち望んだ商品であれば、なおさらであります。

箱の中身は一冊の写真集。作家・椎名 誠氏(以下“シーナさん”と略)の、“ONCE UPON A TIME”。写真・カメラ雑誌のアサヒカメラに連載された写真などを一冊に再構築したものです。


ONCE UPON A TIME

ONCE UPON A TIME


ワタシはもともと本を全く読まないヒトだったのですが、ナゴヤ時代にふと手に取ったシーナさんの本に心惹かれ、貪るように読み漁りました。


特に好きだったのが旅本(とでも言えば良いのかしら?)で、シーナさんが全国津々浦々、そして世界中の辺境の地を漂流しつつ書き下ろした文章がたまらなく好きなのです。

ゴヤ時代の仕事は遠距離の長期出張が多く、ワタシにとってシーナさんの本は“旅のお供”でした。見知らぬ土地を漂流するワタシと、本の中で繰り広げられるシーナさんの旅の様子が頭の中で重なり合い、何とも不思議な感覚に襲われたものです。


シーナさんの旅のひとコマを撮影した写真には、それぞれの土地に根ざして生活する人々がいます。

カメラ好きにありがちな『超広角・超望遠レンズで度肝を抜いてやろう』とか、『誰もがアッと驚く被写体を凝ったアングル・ライティングで撮影してやろう』といった小細工は無く、シーナさんの目の前にいる普通の人々の普段の生活をまっすぐに撮影しています。


写真撮影で(恐らく)最も難しいのがポートレートで、『人にカメラを向けてシャッターを押せばOKじゃん!』というほど単純なものではありません。撮影者と被写体とのあいだに『心地よい空間』『おだやかな関係』が成立していなければ、それはただの“証明写真のワンコイン自動販売機”と何ら変わりません。

『オレはいまからオマエを撮影するんだかんな!うおりゃ!』といきなりカメラを向けたところで、それはライオンがシマウマの狩りを行っているようなものです。そこにはきっと戸惑いや恐怖の表情があるだけでしょう。そんな写真、ワタシは見たくもありません。


この写真集のページをめくるたびに、旅先で『初めて出会う』そして『もう二度と出会うことはない』人々の姿があります。そして撮影された本人は、きっとこの写真を目にすることはないのでしょう。それなのに、シーナさんの写真はあたかも“旧知の友”を撮影しているかの如く、想いや人柄さえも印画紙に焼きついているかのように思えてなりません。

何故これほどまでに“しっとりとした”ポートレートを撮影することができるのか?それはワタシにとって、まさに“永遠の謎”であり“課題”でもあります。

  • きょうのトレーニン
    • お休み
  • きょうのからだケア
    • 特になし
  • からだデータ
項目 内容 前回比 注記
体重 66.6kg -0.4kg  
体脂肪率 16.6% -0.2%  
筋肉量 52.6kg -0.2kg  
週間BMI 22.08 -0.21 第2週

※身長174.0cm 標準体重66.6kg
※週間BMIは日〜土曜日の体重の平均値を基に算出(BMIについてはコチラを参照)


[きょうのひとコマ]
Amazonってば箱デカすぎ!(笑) Photo:moizee